「公認会計士の研修制度」

 確定申告に3月決算の準備等、会計事務所にとって3月は忙しい季節です。
それに加えて、会計士にはもう1つやらなければならないことがあります。
 公認会計士の資格を名乗り仕事をする以上、継続的専門研修の履修が義務付けられているのです。
 
 この制度は、公認会計士としての能力の維持・向上を図り、社会の信頼を得続けるために、継続的に勉強をしていくという趣旨で設けられています。
 具体的には、毎事業年度(4月~翌3月)に必要単位数(通常40単位)以上の履修と申告が必要となります。
 義務不履行者に対しては、監査業務の辞退勧告、氏名等公示、会員権停止1年及び行政処分請求、退会勧告及び行政処分請求、といった厳しい措置が講じられることがあるといいますので、何が何でも単位を取らなければなりません。

 監査法人に勤めていた頃は、社内で集合研修があり、申告についてもまとめて手続をしてくれていたので、特に意識しなくてもいつの間にか必要単位が履修できている仕組みになっていました。
 現在は、石田会計でも社内研修は毎月ありますが、この制度の対象となる研修ではありませんので、会計や税務に関する書籍や制度指定の記事を読んでレポートを書いたり、Eラーニングで研修を受講したりと、自分で色々工夫して取っています。

 レポート1件につき1~2単位、Eラーニング1時間で1単位程度ですから、40単位取るのはなかなか大変なのですが、半ば強制的なこういう機会こそ知識をアップデートできる良いチャンスと思って取り組んでいます。
 来年こそは1年かけて余裕を持って履修していきたいと思いながら。