「モノの言い方」

誰かに何かを伝えようとするとき、言い方ひとつで相手に与える印象ががらりと変わります。同じように伝えているつもりでも、相手にすんなり受け入れてもらえる時と、逆にかたくなに否定されてしまう時があると感じたことはありませんか?

最近よく「モノの言い方」についての書籍を目にする機会が多く気になって、読んでみました。その中で、「大人のモノの言い方」の極意は「気配り」と「相手に恥をかかせないこと」だそうです。
例えば仕事中に声を掛けるとき、突然声を掛けることは、おそらく乱暴で唐突な印象を与えます。しかし「少しお時間よろしいですか」と一言添えることでかなり印象が変わります。そのような言葉を「マジックフレーズ」と呼んでいます。話しかけるとき冒頭に入れるとすんなりと本題に入れます。相手の立場や気持ちを考えて大人の気配りをすれば必ず聞く姿勢になってもらえます。
また同時に相手に恥をかかせないことも重要です。人間の根本にある自尊感情を守るように意識して話すことで相手の気分を害することも無くなります。

私は、今まで人と話すとき心掛けていたことがあります。それは文章の終わりを否定ではなく肯定で締めくくることです。例えば「美味しいけど辛かったね」と言うよりも「辛いけど美味しかったね」と表現したほうが柔らかい印象を与え、心地よいと思うからです。これからは、言葉の選び方にも気を配り、大人のモノの言い方が出来るように心掛けていきたいと思いました。