「テーマパークに行って感じたこと」

 先日、知人から割引券をもらったこともあって、久しぶりにナガシマスパーランドに行きました。園内はハロウィンの装飾が至る所で見られ、仮装して楽しんでいる人も多くいました。また、夕方からはゾンビが出現したりとアトラクション以外にも楽しめるイベントがたくさん企画されていました。

 USJに似た企画だなと、随分前にテレビで見たUSJがV字回復した戦略を思い出しました。今でも印象に残っているのは、数字に基づいた戦略と困ったら答えは現場にある、という考えです。

 まず、映画の枠を超えて子どもたちが喜ぶキャラクターを集めたファミリーエリアを充実させるという戦略は、客層をよく分析した結果、ファミリー層に極端に弱いという現状が把握できたことがきっかけでした。
 映画というコンセプトにこだわるあまりに、子どもには刺激が強すぎるアトラクションや身長制限があるものが多く、ファミリー層を十分に呼び込めていなかったのです。

 次に、限られた予算でお客さんにもっと喜んでもらえる付加価値がなかなか見付からず、何度も現場に足を運んだことが紹介されていました。
 行き詰ったら現場を歩く、仕事以外でもちゃんと入場料を払って家族でUSJに入り、お客さんの視点で考えることで、今までは前向きにしか走らなかったジェットコースターを後ろ向きに走らせるという発想にいたり、今では人気のアトラクションになっています。

 私も現場主義は大切にしたいと思っています。例えば製造現場を見れば、どのようなモノを製造し、その製品は何を使ってどのような過程を経て完成にいたっているのか、話を聞くよりもっと想像できます。また、資産をどのように会計処理しようか、いくら机上で考えて分からなくても、実際にモノを見ればすぐに判断できることもあります。これからも意識して取り組みたいと思いました。