「道の駅」

今のところは自家用車の必要性を感じていないこともあり、車を所有していないのだが、時々レンタカーで出かけることがある。
皆さんが車で出かけた時、高速道路だとサービスエリア、一般道路だと道の駅に立ち寄った経験があるのではないだろうか。
私も道の駅に立ち寄ることがあるのだが、その地方の農産物や珍しいものなどがあれば購入することがある。

道の駅は、2015年4月現在で1,059箇所が登録されている。
そもそも道の駅とは、24時間無料で利用できる駐車場・トイレ、道路や地域に関する情報を提供する施設、地域振興施設(レストラン、農産物直売所等)などを備えた施設のことである。

民間業者が地元の特産品などが買える商業施設として営業している、と思っている人も多いかもしれないが、市町村や第三セクターなどの公的な団体しか設置できない、公共事業の一つである。

数億円から数十億円かかる施設もあるのだが、これらには税金が使われている。
売上を何十億円も上げているような施設は、その地域にお金が落ち雇用を創出しているだろうから、成功していると言えるのだろう。
一方、休日でも閑散としている施設もある。公共的な性格を有する施設なので、売上を上げることが目的ではないと言われればそれまでだが。

私の生まれた京都北部は過疎が進む田舎で、地域の人々にとって雇用の創出は切実な願いである。
道の駅に人が集まれば、雇用の創出にも少なからず貢献するだろうから、道の駅に期待している人もいる。
国民から徴収した税金を投入しているのだから、設置して終わりではなく消費者がわざわざ行きたくなるような施設を運営して欲しい。地域活性化の一つとして役立てることができるのだから。