「定期的な検討を」

以前、経営状態の悪化を理由に在庫を管理する設備システムを廃棄したお客様がいました。廃棄すると伺った際はどうやって代替するのだろうかと思っていましたが、暫くして再度お伺いした際、新たな設備システムを導入したとのことでした。

従前の設備システムは全盛期の頃に導入したもので多機能を有していましたがその分維持費もかかっていました。一方、新しいものは、機能自体は従前より劣りますが、現在のお客様の求める機能は有しており、さらにコストの面でも負担が大きく減るものでした。

「今までもそれはできたのではないか…」と思っていたところ、案の定「よく考えたら今までもできたんだよね。必要性がないとなかなか動かないものだよね。もっと早くすればよかったな。」などといったことをお客様はおっしゃっていました。

確かに現状に不満を大きく覚えてない場合は、現状を変える労力の方に抵抗を感じてしまいなかなか見直しをしないと思います。また、変えようとすら思わないかもしれません。しかし、その方法が長期的にみてベストであるかはやはり定期的に検討する価値があると思います。

自分自身に置き換えても不都合は感じてなくても、よりよい方法が様々なことにおいてあると思うので、一度見直しをしようと思うきっかけになりました。特に仕事においてはアンテナを張り、細かい作業ほど効率的にできるようにし、要の部分により時間をさけるやり方に工夫していこうと思います。一時的な労力に抵抗を覚えず、長期的な視点で物事を考えていきたいと思います。