「友禅染を体験」

 先日京都で、友禅染を体験してきました。

 現在の友禅染は、型紙を用いて同じ模様の着物を大量に染め上げる 「型友禅」 と、一品ずつ手描きで染め上げる「手描友禅」 に分けられており、特に、型友禅の発達によって友禅染の着物は誰もが気軽に身に付けることができるようになっているそうです。

 私は初心者から楽しめるハンカチ等に型紙とハケを用いて絵柄を染める型友禅染のコースを体験しました。色は基本的に原色のみ用意されているのですが、段階的に染めていくことにより中間色を出したり、ハケを押す強さを変えることにより立体感を出したりなど、思っていた以上に頭を使い奥深いものでした。

 私はポーチに絵柄を染めたのですがやり始めてみると夢中になってしまい、気がつけば2時間経過してしまうほどでした。子供から大人まで楽しめるようになっていましたが、落ち着いた趣のある場所で日頃と違った体験ができ、かつ昔ながらの文化を学べるせいか、参加者は意外と大人が多かったです。

 また、やり始める前に完成図を想像し、それを達成するための順序を考え、思うようにいかなかったり、新たに思いついたら軌道修正をして進めていく工程は楽しいものでした。

 日頃と違った体験は気持ちをリフレッシュさせてくれるとともに、新たな発見が多くあります。そして、それが日常にも良い刺激をもたらしてくれます。これからも積極的にいろんなことに取り組み、多くの事を吸収したいと思いました。