「ハロウィンイベントが人気な理由」

先日栄で行われたハロウィンパーティーに参加してきました。パーティーでは不思議の国のアリスやスーパーマリオ、魔女など様々な仮装を見ることができ、とても楽しい気持ちにさせてもらいました。

ハロウィンはもともと秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事で、アメリカでは子供がお化けの仮装をして、「トリック・オア・トリート」と大人からお菓子をもらいに行くイベントでした。しかし、日本では商店街やデパートがハロウィン専用グッズ一色になるだけではなく、多くの人がハロウィンパーティーを開催し、渋谷のセンター街は仮装した人々で埋め尽くされ、知らない人同士でワイワイ盛り上がるお祭りに近いイベントになっています。

思えば数年前はこんなに盛り上がるイベントではなかったのに、なぜここ最近このような盛り上がりを見せたのか疑問に思ったので、少し調べてみました。
①SNSの発達
FacebookをはじめとするSNSの発達により、ユーザーたちは自分たちがいかに充実した生活を送っているかをSNS上の仲間に見せようとします。自分の充実した生活を演出するという行為が多くの人にとって習慣になりつつある今、ハロウィンもその演出のための道具になっていると考えられます。

②東京ディズニーランドのハロウィンイベント
東京ディズニーランドがハロウィンイベントをはじめたのが1997年10月からだそうですが、このイベントがヒットして日本にもハロウィンの認知度が高まり、次第に秋のイベントとして恒例化していったと考えられます。

③日本人の国民性
実はハロウィンの本来の意味を知っている日本人は二割にも満たないそうです。日本人は、バレンタインやクリスマスなど様々な宗教イベントを都合よく取り入れ、娯楽化・商業化して楽しむことができる素養があります。
また、日本は海外に関心が高く、積極的に海外のイベントを取り入れる国なので、新しいものを比較的容易に受け入れる点が日本のハロウィン人気を高める要因になったと考えられます。

日本人は海外からみると勤勉なイメージが定着しているようですが、様々な宗教的背景をもつ行事をお祭りや興業的イベントに変えてしまうところからすると、みんなで楽しく騒いだりする国民性なのかもしれないと思いました。