所得格差

最近、よく所得格差が拡大しているという話を耳にします。
そこで、「下流社会」三浦展著を読んでみました。実際、格差が拡大していると感じる人が87%という結果が新聞に掲載されていました。

現在日本は、中から上を目指す人は少なく、下に降下する人が多く、「中流化」から「下流化」へ上流と下流に二極化する階層格差が拡大しています。特に若年層で下流化が進行しています。
上を目指すことに価値はなく、自分にとって最適な生活、消費、暮らしを求めるようになり、自分らしく、今の生活を楽しみたいという「現在志向」的な価値観を持っている人が増えてきているからです。 何をするにも意欲が低く、その結果、所得も上がらず、だらだら生きているような人が増え、フリーター増加もその影響の1つだと思います。

この下流社会の解決策として、所得の低い人ほど優遇される措置を増やす事です。今までは頑張っても頑張らなくても、能力あってもなくても、あまり差がありませんでした。そのため成果主義の風潮になっていますが、徹底されるほどさらに所得格差は拡大します。

いろんな調査結果も載っており、面白い&考えさせられる本ですので、興味ある方は読んで見て下さい。

by 野澤